読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

偏愛ドリップガール

気持ち悪くなる程度に愛してる

独白

無題

穴をあける。その行為は一瞬で、想像よりもあっさり終わった。 別に痛くも無い。 なんだ、この程度か……と鏡に映る自分の落胆を、嘲る。 ――だからだめなんだよ。 そんな簡単に人間は変わらない。小さな穴一つ、耳に穿ったところで、何も。 自分は世界を易しく…

「唇に溺れろ」

一切が散々な人生だった 実際は簡単な計算だった 小さい未来に想いを馳せた 貴方の唇に溺れろ

「夜食」

寂しさに座り込む事も 寝返りばかりの夜だって 嫌いになったからじゃなくて 膝枕に瞑る目も 暖かな掌も 全てを食べてしまいたい そんな日だって良いでしょう ごちそうさま ちゃんと忘れずに 思い出全部身に宿すため

「鮮やかなモノクロ」

見る夢はフルカラー ここに生きてる少年の風 居る場所はセピアカラー 目に映るものが達観に終わる 爽やかに風が吹いて 私は今前を向いて 空を切る手を繋いで 鮮やかな君と繋いで

「晴れ」

世界はかくも難しい! だが世界は今日も澄み渡る!

「きみが眠っている」

「いやになったんだ」 僕はそう唱えた。魔法の呪文を、君にきらっていただく言葉を。この魔法の効き目は抜群だと僕は分かっている。 君は傷つく癖に、僕から離れないのも分かっている。分かりきっているのに、まだこの呪文を信じるのだ。 「わたしはいやじゃ…

「拾い物」

価値のあるもの 価値のあるもの 価値のないもの どれがいい? 価値になるもの 価値になるもの 灰になるもの それがこれか 好きになるもの 隙にあるもの 透き通るもの 拾いたいな

「勇んで」

君がいれば、世界なんてどうとでも見えるのさ

「双眸」

足跡まみれの雪の中沈み込む君よ 泣いてよ薄茶けた白を溶かして慈しむ君を 描いてよ馬鹿になりたい嘘をつきたい耐えているならせめて救いを広げた両手よ 私の体よ落雷を一身に受けてどうか どうか どうか 弱さを隠して虚勢を張らせてくれよ流した心を 君の優…

「敵討ち」

今日もきっと笑うの通り魔が横目に見ても私はきっと笑うの出来るの、どんな事だって明日はぞっとするくらい心根が冷えていても私はきっと笑うのそうよ、強いもの刺し違えるように赤い糸巻いた首輪で締め付けられているの声が出ない様に嗚呼 始めるべきだ此処…

「愛した」

私は、少しだけ虚しいものが好きだ。それは物語も同じ。すべて上手くいく、楽しく、幸せな物語には心を惹かれない。何か上手くいかないもの、ことがあって受け入れ難いものがあって当初描いていたものとは全く違うエンディング、それでも幸福になる話が好き…

「美味しい」

私の中でかなり上位に在る幸せなこと。それが「美味しい」美味しいもの食べると笑顔になっちゃうし、すごいなあって思う。「美味しい」を作る農家さん、料理人さん、パティシエさん、お母さんとか、本当に尊敬します。私、自分が美味しいものを食べたり、お…

「嫌い」

昔、私は「嫌い」が嫌いだったのよ。ややこしいな。笑嫌いでいるということは疲れるし、誰にも良いところはあるし、損な事ばかりだ、と思っていたし。今でもそうは思うんだけどさ。なんていうかね、「嫌い」であることを恥じていると物事が自分にとってどん…